ご無沙汰していました。

5月上旬よりイタリア・ドイツに行き、1ヶ月間リサイタル(B→C)に向けての準備をしてきました。

イタリアもので選んだ現代曲の作曲家、
ガレッラさんとはフィレンツェ郊外のご自宅で直接会うことが出来、多くのアドヴァイスを頂きました。
ナチュラリストで、自家製オリーブオイルを使った美味しい食事を頂いたり、ジブリ作品の大ファンだというようなお話も聞けました。
今回演奏する「天使の光」は優しく暖かいサウンドが魅力ですが、確かに、どことなくジブリっぽい感じもします(笑)

また、ドイツではカールスルーエ(温泉で有名なバーデンバーデンがすぐ近くの中都市)にてリーム作品の初演をされた
白井光子さんにリサイタル曲のレッスンをして頂きました。
リーム作品は欝病(うつびょう)がテーマで、ペータ・ヘルトリングの詩が大変印象的に心に突き刺さります。
「私は誰か別の人になりたい・・・」「嫉妬と憎悪が自分を冷たくする・・・」「今はただ“怒り”のみだ・・・」等々
一瞬ドキッとする言葉が多く書かれていますが、空虚感を歌で表現している部分が魅力的にも感じます。
一般的な歌では恋心、悲しみ、復讐心等突き抜けるような感情が題材になる事が多いと思いますが、
この曲は「やり場のない感情」が漂っていて、人間の感情的にはオペラ等より寄り添える部分がある気もします。
大変難曲ですが、こういった感情に愛情をもって歌いたいと思います。

その他の曲も白井先生に沢山の魔法を掛けていただきました(本番まで効き目が残っていると良いのですが・・・笑)
3日に1度ほどのレッスンはハードではありましたが、それぞれの曲における声や感情の方向性等を時間を掛けて勉強することが出来、大変貴重な経験となりました。

本番では観客の皆さんは勿論、自分自身も楽しめるようなリサイタルにしたいと思います。

残席僅かですが、まだまだ間に合いますので、お時間ある方は是非いらしてください!

リサイタルについて、以下の雑誌でも取上げられました。
それぞれネットでご覧いただけます。

ぶらあぼ6月号

モーストリークラシック7月号(こちらは期間限定です)

与那城敬